渋甘

渋甘は、商品を媒体とした新たなる文化的価値の創造を目指します。Amazonの決済システムを使用していますので安心して購入できます。
.
検索すると、最新の商品情報が表示されます。

競争優位

競争優位

企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続

発売日:
ランキング 34364 位  渋甘
商品レビュー  他の方が絶賛されているとおり、名著であると感じました。 何よりも基本的な事項が平易な言葉で体系化されている、 と言う点は、この手の書籍の中に置いては すばらしいと感じました。 ただし、文章がやや"平坦"である点をあえて指摘しておきたいと思います。 例えば、「5つの点がある」と総論として挙げておいて、 その後に一つずつ各論の説明があるのですが、 各論のそれぞれの記述が近かったり、総論と各論の記述の書きっぷりが 単調であったりして、読んでいてときどき混乱しました。 こうした点を意識した方が良さそう、と言うことに気がつくと 読むのに混乱しないかと思います。
商品レビュー   MBA初学者から使える必読・必携のテキストである。上・中・下巻で全15章をカバーしている。持続的競争の優位と題する原書は1冊になっているので少し携帯性を欠いている。この点では邦訳は3巻に分けられているためハンディで、読者が通勤・通学時に、何遍も読み返すことが可能であり重宝する。  さらに深く学ばれたい方には、各章の脚注を参考に学習範囲を拡大されれば、RBVを取り巻く企業戦略論にさらに興味を持たれることであろう。  ところで、1冊で企業戦略論を網羅的かつポイントが抜けていないテキストをお望みなら「ブランド論の権威」であるディビット・A・アーカー『戦略立案ハンドブック』がお薦めである。  私なりの使い分けでは、バーニーはアカデミック用に、アーカーは経営コンサルタント時のアイデア提供用に使用している。どちらもアイデアが豊富であり、とっさのプレゼンテーションに使い易いので、誠に重宝している。
商品レビュー  さすがMBAのテキストというだけあって、 理論がしっかりしているうえ 網羅的かつ丁寧に解説されており、 これぞ戦略論のテキストという印象を持ちました。 特に 1.RBVを推奨しながらも、きちんと競争戦略論についても議論されている 2.いずれの理論も限界にまで言及している 点が個人的には好感を持ちました。 手元に置いておきたい一冊です。

競争優位

イノベーションと競争優位 コモディティ化するデジタル機器

発売日:
ランキング 46430 位  渋甘
商品レビュー  バブル崩壊後の日本は厳しい経営環境が続き、エレクトロニクス産業は、商品開発リードタイムと開発コストの半減化を目指すと同時に、ビジネスチャンスに合わせタイムリーな市場開拓と商品ライフサイクルの加速化を展開してきた。 当時、エレクトロニクス産業各社では、速く(高速化→リードタイムの短縮化)、正確に(高精度化→高品質、高品位化)、安く(低コスト化→高競争力化、市場の独占化)をモットーとし企業ミッションとしたために、高効率な開発体制を構築し、最速にキャッシュが得られる優先的採択といったことで、知恵を絞り必死になって奔走したものである。 その結果が、今となっては、コモディティ化と直結するのでよろしくないと言われるのは大変残念なことである。 当時、本書の著者とは面会させていただき、日本のエレクトロニクス産業におけるデジタルエンジニアリングに対して活発な動きをしていることで、その素晴らしさを共有し熱く語り合ったものでした。 特に強い反論ではないが、早くて安くて高品質といった商品の開発効率を考えるとコモディティ化がやはりベストな手法であり、コモディティ化により、海外への技術の流出については避けられないものである。 技術流出は当面の回避はされていてもいずれは流出するものであるとも考えられる。自然淘汰かもしれない。 本書の著者陣は学者さんであるため、エレクトロニクス産業に関して研究してきた成果を学術的に論述しており、論点が分類・整理されており明確である。 日本の未来を展望するには本書を一読し、デジタルエンジニアリングの歴史をレビューすること。そして次期ステップに向けて、知恵を出し合い新しい展開を育むべきことと思う。
商品レビュー   書籍の狙いは『何故,日本の先端技術産業は収益が上がらないのか?』である.執筆者はそうそうたるメンバー(国内経営学では有名どころばかりが集まっている?)で,デジタル家電(光ディスク,HDD,フラットテレビ,半導体など)を具体的な題材とし,コモディティ化に際して価値獲得に失敗した原因を考察している.  つい先日(2005/12/10)に出版されている,榊原慶応大学教授の『イノベーションの収益化(有斐閣)』から更に一歩前進した,ルネサンスプロジェクトの研究成果をまとめた形での記述になっている.  結論として,継続的・持続的な成功のためには,市場開拓初期から成熟期に至るまで,成長に挑む経営の強い意志と,それを支える知識とスキルがこれまで以上に必要である,と締めくくっている.  先端製品といえども必ずマス・ボリュームゾーンに移行するので,これまでのように作れば売れる時代には逆戻りできない.ここで台湾・韓国・中国に勝ち残って行くには,相当の知恵と努力が必要になることは言うに及ばないことではあるが,これを再認識する上で,参考になる一冊と言える.
商品レビュー  「イノベーションを収益に結びつけるとはどういうことか」 「コモディティ化が発生する条件やプロセスは?」 こういった疑問に、的確に、かつ豊富な事例を用いて答える。 例えば、HDD産業分析が面白い。 イノベーションに重要な人材・技術獲得という視点から「立地」に注目し、アジア市場を分析した。 その「産業クラスター」概念は、マイケル・ポーターの『国の競争優位』以上に動的で、具体的に聞こえる。 さらにクリステンセンの「イノベーターのジレンマ」仮説では説明のつかないシーゲートの競争優位や日本企業の収益低迷にも解説を加える。 そのほか、薄型テレビやDVDレコーダーといったデジタル家電、光ディスクや半導体など日本企業が技術面で先導したにも関わらず必ずしも競争優位と収益獲得に至ってない分野への調査も充実しており、魅力的なケース分析となっている。 一方で、本書でも紹介されたデルの事例がある。 コモディティ化をむしろ「強み」に変えたデルの戦略を本書の立場ではどう解釈するのか、私はさらに知りたい。 そういった興味を誘うほど、「イノベーションと競争優位」の関係を整理できた点からも、本書の価値は高いと考える。

競争優位

競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか

発売日:
ランキング 52755 位  渋甘
商品レビュー  ポーターについての批判の一つに、 これだけのことをやっている間に環境がどんどん変わっていき、 戦略を作った頃には世の中が変わっていく、というものがあります。 確かに綿密な戦略を作っている暇はありません。 しかし、ここに動的な視点を加えるとやはり最高の戦略書だといえます。 ファイブ・フォースモデルについては、 この枠組みを視点として持ち、 どのような動きがあるのか、どのようなことが起きそうなのかを、 常に観察し考えるする、ということが出来ます。 バリューチェーンについては、 外部の動きと内部のチェーンを比較し、 どこが差別化できるか、どこが競争相手に差別化されているか、 自社と他社で何が違うのか、これからどこが差別化すべき重要箇所か、 チェーン全体でこれを考えるのか、特定機能でこれを考えるのか、 常に観察し考える、ということが出来ます。 差別化方法については、 他社の動きを見ながら、差別化が維持できているか、強化すべきはどこか、 常に観察し考える、ということが出来ます。 静的に本書を捉えると戦略倒れになりますが、 動的に捉えるのであれば、これらの視点は非常に重要であり、 活用すべきものだといえます。
商品レビュー  市場や外部環境を「場」と捉え、企業をその中の「点」として捉えて、最も合理的(優位を築くことができる?)方向を導き出すフレームワーク=「経営戦略論」と考え、これに心酔する方が多いことに正直閉口させられます。「競争の戦略」よりは、本書の方がその弊害があまり鼻につきませんが。。。「規範的アプローチ」で世を代表する大著であり、それに心酔する実務者も多く存在することを否定しませんが、誰かが考える“理想”通りに「組織」が舵を切れるなら「経営学」など必要無いと感じます。世のポーター・ファンの方々は、このような批判に決して同意しないとはは思いますが、「組織」で難なく彼の理論を適用することができるなどという幻想を撒き散らすことはやめていただきたいものです。
商品レビュー  何かしらの観点で、戦略に関わる人にとっては、立ち戻るべき戦略の原点のひとつであると言えると思います。特に、戦略に関し、サマライズされた書籍(MBA関連の戦略本等)等である一定の知識をお持ちの方は、ぜひ、時間を割いてでも、本書を読んでみてください。更に深い見識と、本書を参考にした自分なりの戦略論を持つことができると思います。既に20年近く前の本なので歴史的には古いかもしれないし、ポーター自身も含め既に新たに(発展系の)多くの戦略論が出回ってはおり、本書に関する様々な見解もあるとは思いますが、なんだかんだ今日、世に出回っている戦略論のひとつの原点であると思いますので。。。

競争優位

企業戦略論【下】全社戦略編 競争優位の構築と持続

発売日:
ランキング 53690 位  渋甘
商品レビュー  他の方が絶賛されているとおり、名著であると感じました。 何よりも基本的な事項が平易な言葉で体系化されている、 と言う点は、この手の書籍の中に置いては すばらしいと感じました。 ただし、文章がやや"平坦"である点をあえて指摘しておきたいと思います。 例えば、「5つの点がある」と総論として挙げておいて、 その後に一つずつ各論の説明があるのですが、 各論のそれぞれの記述が近かったり、総論と各論の記述の書きっぷりが 単調であったりして、読んでいてときどき混乱しました。 こうした点を意識した方が良さそう、と言うことに気がつくと 読むのに混乱しないかと思います。
商品レビュー   MBA初学者から使える必読・必携のテキストである。上・中・下巻で全15章をカバーしている。持続的競争の優位と題する原書は1冊になっているので少し携帯性を欠いている。この点では邦訳は3巻に分けられているためハンディで、読者が通勤・通学時に、何遍も読み返すことが可能であり重宝する。  さらに深く学ばれたい方には、各章の脚注を参考に学習範囲を拡大されれば、RBVを取り巻く企業戦略論にさらに興味を持たれることであろう。  ところで、1冊で企業戦略論を網羅的かつポイントが抜けていないテキストをお望みなら「ブランド論の権威」であるディビット・A・アーカー『戦略立案ハンドブック』がお薦めである。  私なりの使い分けでは、バーニーはアカデミック用に、アーカーは経営コンサルタント時のアイデア提供用に使用している。どちらもアイデアが豊富であり、とっさのプレゼンテーションに使い易いので、誠に重宝している。
商品レビュー  さすがMBAのテキストというだけあって、 理論がしっかりしているうえ 網羅的かつ丁寧に解説されており、 これぞ戦略論のテキストという印象を持ちました。 特に 1.RBVを推奨しながらも、きちんと競争戦略論についても議論されている 2.いずれの理論も限界にまで言及している 点が個人的には好感を持ちました。 手元に置いておきたい一冊です。

競争優位

企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続

発売日:
ランキング 37248 位  渋甘
商品レビュー  他の方が絶賛されているとおり、名著であると感じました。 何よりも基本的な事項が平易な言葉で体系化されている、 と言う点は、この手の書籍の中に置いては すばらしいと感じました。 ただし、文章がやや"平坦"である点をあえて指摘しておきたいと思います。 例えば、「5つの点がある」と総論として挙げておいて、 その後に一つずつ各論の説明があるのですが、 各論のそれぞれの記述が近かったり、総論と各論の記述の書きっぷりが 単調であったりして、読んでいてときどき混乱しました。 こうした点を意識した方が良さそう、と言うことに気がつくと 読むのに混乱しないかと思います。
商品レビュー   MBA初学者から使える必読・必携のテキストである。上・中・下巻で全15章をカバーしている。持続的競争の優位と題する原書は1冊になっているので少し携帯性を欠いている。この点では邦訳は3巻に分けられているためハンディで、読者が通勤・通学時に、何遍も読み返すことが可能であり重宝する。  さらに深く学ばれたい方には、各章の脚注を参考に学習範囲を拡大されれば、RBVを取り巻く企業戦略論にさらに興味を持たれることであろう。  ところで、1冊で企業戦略論を網羅的かつポイントが抜けていないテキストをお望みなら「ブランド論の権威」であるディビット・A・アーカー『戦略立案ハンドブック』がお薦めである。  私なりの使い分けでは、バーニーはアカデミック用に、アーカーは経営コンサルタント時のアイデア提供用に使用している。どちらもアイデアが豊富であり、とっさのプレゼンテーションに使い易いので、誠に重宝している。
商品レビュー  さすがMBAのテキストというだけあって、 理論がしっかりしているうえ 網羅的かつ丁寧に解説されており、 これぞ戦略論のテキストという印象を持ちました。 特に 1.RBVを推奨しながらも、きちんと競争戦略論についても議論されている 2.いずれの理論も限界にまで言及している 点が個人的には好感を持ちました。 手元に置いておきたい一冊です。

競争優位

事業システム戦略―事業の仕組みと競争優位

発売日:
ランキング 65027 位  渋甘
商品レビュー   他の学者の理論をベースにして事業システム (ビジネスモデル)について独自の考察をした 一冊。学部生向けにわかりやすく説明されてい るので初学者でも読める。  ポーターやバーニーなどの戦略論を読んだこと がある人にとっては目新しさはあまり感じられな いと思うが、復習に適しているし、マーケティン グや組織論への橋渡しにもなる。
商品レビュー  既存の事業でも、事業システムをうまく設計・導入すれば、他社に対して優位に立てるということを すごく明瞭に、しかも豊富な具体例で説明されてます。 先端技術がなくても事業システムで頑張りましょう。
商品レビュー  事業を事業システムとして把握すべき視点について、非常にコンパクトにまとまっているが、経営学などの書籍を普段から読んでいるものには 特段目新しい観点はない。その意味では入門書的な位置づけで考えるべきであろうし、この様な本での価値は参考文献のリストにあるのではないかと思う。私自身も参考文献の内容を見ながら自分自身が関心のある観点でどの様な書籍があるのかを注意しながら本文を読んでいた。 この本をベースにいろいろな書籍に出会い深堀していく必要がある。

競争優位

「競争優位」のシステム―事業戦略の静かな革命

発売日:
ランキング 23941 位  渋甘
商品レビュー  他のレビュアーの人にほとんど書かれてしまいました。新書でここまで最近の競争戦略について書けるなんてすごい。そう思わせる本でした。
商品レビュー  コンパクト新書ながら、加護野先生のエッセンスがつまっています。要するに「(商品、技術などでなく)顧客に商品やサービスをうまく提供するための仕組み、顧客に価値を届けるための『事業の仕組み』の競争」の時代ということです。競争の焦点は「商品から、事業の仕組みへと移ってきている」ということです。事業の仕組みの差別化。その論理は「スピードの経済、組み合わせの経済、集中特化と外部化」の3つであると提示しています。内容は高度な経営戦略論ですが、文章は平易で、事例も少なからずとりあげられ、コンセプトと実例のバランスもたいへん理解できるものとなっています。トヨタ、花王、コンビニ、CCC、丸井、任天堂、フェデックス(米)、ヤマト運輸、ミスミ、GM(米)、ソレクトロン(米)などなど、多数の企業が登場します。ただし、加護野先生の警鐘は「情報システムは競争優位の源泉にはならないこと」「一旦競争優位を得た事業システムは組替えが難しく」他の競争優位のシステムに劣勢になっていく危険性とその理由も述べています。ページ数にだまされてはいけない「事業戦略」の優れた啓蒙書です。
商品レビュー  お仕事の仕組み(事業システム)について述べた本。製品での競争優位ではなく、お仕事のしくみで競争優位を築く方法を考察しています。事業システムとは、どんなものか?何を考えなければいけないのか?から始まります。強い事業システムのポイントが中心の話題です。競争優位を持続するために、や、情報化・情報利用の方法に関する考察もあります。業種業態に特化している部分も、読むための前提知識もありません。やさしい所からスタートし、例も豊富に引いてあり、文章も読みやすく、非常に理解しやすいようになってます。やさしいだけではなく、納得させられる内容、考えさせられる点も、多々ありました。「わかりやすい」けど本格化、といった印象です。書かれてから3年近くたっている本で!すが、まだ有効な面が多かったです。変化の速い世界で、何が、どうかわったか?など、考えながら読むと、興味深いと思います。

競争優位

日本の産業クラスター戦略―地域における競争優位の確立

発売日:
ランキング 138126 位  渋甘
商品レビュー  ついこの間まで産業クラスターという用語は聞いたことがなかったが、産業再生の切り札として産業クラスター(ぶどうの房のような塊)形成が期待されているということで、勉強のため読んでみた。結構値段の高い本であり、それなりに学術的でそう読みやすいわけではない。しかし、クラスターの定義や日本、世界の産業クラスターの現状とその分析、地域における推進方策まで一応系統立って書かれている。複数の執筆者が各章ごとに書いているので、多少重複した説明も出てくるが、それは重要な点なのだと理解すればいいだろう。産業クラスターについてよく知りたいという人は是非読んだ方がいいのではと思うが、欲を言えば、最後の振興方策でもっと具体的につっこんで書いてあればさらによかった(それは、各機関、各自が考えるべき部分かもしれない)。

競争優位

組織設計のマネジメント―競争優位の組織づくり

発売日:
ランキング 153026 位  渋甘
商品レビュー  戦略に優先順位があるように、組織設計にも優先順位があります。 毎年気分転換のように組織改変をする企業が多いですが、 それに本書は警告を発しているかのようです。 様々なステークホルダーがいる中で、完璧な組織はありえません。 何を選ぶか、何を捨てるかという重要な意思決定が組織設計にも必要です。 本書からはやや割り切った印象を受けるかもしれませんが、 虻蜂取らずでぐちゃぐちゃになるよりはよほどましだと思います。 また、何のために組織があるのかということを真剣に考えないと、 組織設計はできないということを思い知らされました。
商品レビュー  テーラーシステム以来、アメリカでは盛んに組織設計についての研究がされており、シティーバンクの様に、競争優位性に役立てている。一方、日本では組織設計に携わるコンサルタントは皆無に等しく、この分野はアメリカより学ぶしかない。著者は、組織設計における世界的権威であり、本書が日本の経営者に与える影響は大きいのではないか?惜しむらくは、「フロント・バック型組織」といった、紹介されている組織構造は、ソニーや松下といったグローバルに展開する巨大企業向けであり、従業員100名程度の零細企業にはあまり役に立たないということである。しかし、今までのピラミッド型組織から機能別、事業部別と展開してきた企業にとっては、示唆に富んだ一冊であろう。

競争優位

分業と競争―競争優位のアウトソーシング・マネジメント

発売日:
ランキング 163965 位  渋甘
商品レビュー  本書は、日本の自動車産業における部品メーカーとセットメーカー間のアウトソーシングを題材として、アウトソーシングと競争優位の関連について研究した成果をまとめたものである。本書の特徴は、問題設定、分析デザイン、データ収集から結論に至るプロセスを極めて丁寧に書いている点にある。そのため、MITの博士論文を土台にしながら、無味乾燥でなく、最後まで非常に面白く読むことができる。また、誠実な経営研究の成果に触れて、感銘を受ける読者は少なくあるまい。日本のセットメーカーは、部品メーカーと緊密な関係の基、部品メーカーへのアウトソーシング度合いが高い。アウトソーシングというと、コア業務は内部調達、ノンコア業務はアウトソースという単純な図式で語られることが多いが、実際は、セットメーカーが競争上重要な業務も部品メーカーに委ねる(委ねざるを得ない)ケースは多い。そうだとすると、セットメーカーが外部の専門企業を活用すればするほど、セットメーカーにとっては、他社と差別化が困難になる可能性がある。では、こうしたアウトソーシング・ジレンマを乗り越え、アウトソーシングを競争優位に繋げるには何がポイントになるのか。これが本書のテーマである。それは詰まるところ、アウトソーシングをマネジメントするセットメーカの能力ということになる。そうした能力は具体的にどういうものか、能力を発揮する組織はどういうものか。著者は綿密に設計して得たデータを基にこの問いに挑み、併せて、日産のケーススタディを通じて、アウトソーシング・マネジメントを革新するとはどういうことかを描くことで、その試みをある程度成功させているように思える。但し、ケーススタディがやや中途半端な感は残る。日産の購買政策改革をアウトソーシングのマネジメント革新と見る視点は面白いが、他のセットメーカーについても同様のケース分析を行う必要があったのではないか。ともあれ、経営研究のフロンティアを垣間見る誠実な手引書として一読を薦めたい。

.
Copyright 2006-2007, Shibuama and Companies. All rights reserved. Template Version MMVII-212 books-jp
inserted by FC2 system