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発売日: ランキング 1352 位
渋甘
商品レビュー
この本は、ベンチャー企業を立ち上げたい、また興味を持っている方に読んで頂きたい本です。渡辺美樹(ワタミ) 平野岳史(フルキャスト) 堀義人(グロービスグループ) 野尻佳孝(テイクアンドギヴ・ニーズ) 板倉雄一郎(板倉雄一郎事務所)など 計11名の著名ベンチャー企業社長に取材(インタビュー)をまとめたものです。
なぜ 起業したか、起業の心得、苦労談など各人が応える。
私がすごいと思うのは、当時 有限会社を作るにも 最低300万で 株式会社であれば1000万。それなりの資金を集め、また名の無い会社にファンのお客さんを作る。これらは大変だと思う。
各人が言っている忍耐力あっての結果だと想像します。大変感心しました。
商品レビュー
起業家にとって、必要なもの。
それは、佐々木かをりさんの言葉をお借りすると
「決断・行動・やり遂げる」
これに尽きるのではないでしょうか。
決断・行動するには、
「現状の自分を捨てる勇気をもつこと」
「情報の感度を高くする」(世の中の動きを掴む)
「失敗に対するバランス感覚をもつ」
やりとげるには、
「自らにミッションを課す」
「ぶれない信念」「初志貫徹」
といったことが重要だと、「すごい人」たちの言葉から感じました。
自分も含め、他の方も「決断・行動」までに時間のかかることが多いと思います。
そういった悩みを、この本は少し和らげてくれました。
自分の思考を変えたい、という方は読んでみるのも良いのではないでしょうか。
商品レビュー
すごい人の頭ん中っていうインパクトあるタイトルい引かれ本を買いました。
今をときめく起業家11人の名前がずらりとならび、期待して読みました。
読んだ後の感想は、やられたって感じです。
通常期待を裏切られる本が多い中で、期待をしていながらも、期待をはるかに
上回る内容で、中身も読みやすく一気に読んでしまい、たくさんの気づきと
勇気をもらいました。
何度も何度も読みたくなる本ってあまりありませんが、この本は私のバイブルに
したい本です。次回作がでるのが待ち遠しいです。
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発売日: ランキング 255 位
渋甘
商品レビュー
アートをブランドに置き換えて読むと、
ブランドビジネスの最高の教科書になると思います。
欧米のメインストリームのアートという文脈のなかで、
自分の作品をどう位置づけて、
どのような革新性を物語っていくのかという方法論は
ブランドビジネスそのものです。
シャネル、グッチ、ヴィトンなどのブランドはそういった文脈のなかで
大きな付加価値を獲得していったと思います。
広い意味でブランドに関わっている人は読んでみて損は無いはずです。
商品レビュー
芸術を志す人よりも、ビジネスを創造しようとする人すべてにお勧め。若い人ほど読んでおいた方がいい本です。薦められて呼んでみましたが、イイです。文体もストレートだし。回りくどくない。
村上氏は気になるクリエイターでしたが、芸術家として「創る側」「評価する側」「売る側」「マーケット」の複眼の視点で、「金持ちの娯楽としての芸術」を冷静に見据えているところがいいですね。
背水の陣で国を飛び出して、「太った鼠」になった村上氏の生き方は、すべての企業家、経営者がこれからの国際間競争に打ってでるためのサンプルになるのではないでしょうか。
「お金が動かなければただの自己満足」というのは、ビジネスの基本ですし、自身の欲望をきちんと分析して、実現させてゆくというのもしかり。
この本がビジネス書でランキングされないのが不思議です。
商品レビュー
すばらしい!の一言です。
読み終わって、彼の勇気に感謝という気持ちになりました。
なかなか思っていても言えないことが、しがらみや慣習がどんな世界にあるものですが、
それを打ち破ったという点で評価が高いです。
以前は、メディアに出まくっているアーティストという点が好きにはなれなかったのです
が、きちんとした思想をもっていることを理解する一冊になりました。
ただし、個人的には作品の好みが違うということで、満点にはならず。
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発売日: ランキング 1171 位
渋甘
商品レビュー
企業家になりたい人におすすめ。書いてあることは当たり前の事のような気もしましたが、人間はそれには以外と気づかないものです。見せ掛けの成功ではなく、自分が満足のいく人生をおくりたいですね。この本にはヒントはたくさん書かれています。
商品レビュー
素晴らしいです。思わず笑ってしまいました。
私もベンチャー経営者ですが、人生を振り返ると、まったく同じストーリーを歩んできたからです。
文章の何処をとっても、みな実体験として経験してきました。
本当に素晴らしい内容で、これから企業されようとする方は必読の書です。
よく、ここまで分かりやすくパターン化されたと思います。
本書でも述べられていますが、起業が成功しても家庭が崩壊であっては何のための起業かわかりません。
家庭あっての事業だということを痛いほど反省させられます。
(経験者だから分かるのかもしれません。今、伸び盛りの経営者には理解できないかも?)
それから、文体が大変洗練されていて、且つ極めて面白く構成されており、読者の興味を持続させます。一晩で一気に読んでしまいました。
よくある成功者の語り本とはまるでちがいます。(同列に扱われると損をしますよ)
早速、幹部社員に読ませたいと思います。
本当に素晴らしい本に出合えました。感謝です。
商品レビュー
この手の本はあまり買わなかったのですが、、、、読み終わって本当に読んでよかったと思いました。以前だったら題名を見てパスしていたと思います。
成功はそんなに単純じゃない、、、、そういうことを実感しました。
ビジネスにおいて自分に自信のある人こそ読んでみたほうがいいと思いました。
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発売日: ランキング 903 位
渋甘
商品レビュー
従業員から起業するには、
いきなり大きくしようとするのではなく、
まずはしっかり基盤を固め、
大きくするのが得策だといっています。
基盤とは、
* 製品(サービス)
* 法律
* システム
* コミュニケーション
* キャッシュフロー
であると。
また、ロバート・キヨサキさんが
マーケティングについても述べていて、
そのでは、マーケティングの5Pだと。
* Product
* Person
* Price
* Place
* Position
そして顧客にProfitを与えるのだと。
マーケティングは4Pだと教えられていたのだが、
万人に売れる物はないので、
そこにセグメンテーションとターゲットが必要であると。
売り手の視点である4Pよりも、
顧客視点が入ったこの5Pの方が、
マーケティングにマッチしているといえるのでしょう。
これまでの金持ち父さんシリーズを読んだ方で、
もう少し違った方向に展開されて読み物を
待っていた方にお勧めです。
商品レビュー
著者のロバートキヨサキ氏の書籍は、この本が最初ではないので
いきなりこの本を読むとおそらく内容がまったく理解できず、
つまらないと感じるかもしれない。
この本は、起業することを中心にお金に対する考え方を著者の独自の表現
で実際の経験を交えながら簡潔に述べている。
この本の特徴は、成功事例を挙げているが失敗事例もたくさん書かれて
いることだろう。多くの人に読んでもらいたいという著者の考えが伝わってくる。
内容も会計初心者にもやさしく、図なども交えながら解説されており
理解しながら読めると思う。
あなたが本気で起業すると考えているなら是非読んでほしいお奨めの一冊。
実際、この本の内容が理解できるようになってから起業しても遅くないし、
逆に起業するにあたって知っておかないといけないことがたくさん書かれて
いる本でもある。
過去の著者の本と合わせながら読んでみるとより理解が深まると思う。
起業するひとのみならず、たくさんの人に是非読んでいただきたい。
商品レビュー
金持ち父さんシリーズは一通り読んでいますが、本書は別段新しい概念が提案されているわけではありません。本書は他の書籍でちょこっと取り上げられた「B-Iトライアングル」を核に、ロバートキヨサキの体験に基づき書かれています。
他の書籍でB-Iトライアングルを見たときにはよく理解できませんでしたが、本書を読むとかなり理解度が高まると思います。B-Iトライアングルは「製品」、「法律」、「システム」、「コミュニケーション」、「キャッシュフロー」で構成され、ロバートキヨサキが指摘しているようにビジネスの基本要素だと思います。
実際にビジネスをしている方、これから始めようと思っている方には参考になるでしょう(副業含む)。自分のビジネスの弱点を発見できます。
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発売日: ランキング 1212 位
渋甘
商品レビュー
最近、立て続けに渡邉美樹の本を読みました。『きみはなぜ働くか。』『社長が贈り続けた社員への手紙』そして3冊目が本書です。上記の2冊はタイトル通り働く人へのメッセージ性を強く感じる本でした。しかし、本書は経営についての内容が主で、一般人からのQ&A方式で話が進んでいきます。本書を読めば読むほど渡邉美樹の経営哲学の一貫性と、計画性の確実さを感じて身震いしました。なぜワタミは東証一部上場を目指したのか、M&Aをしてまで介護業界に参入したのか・・・など、本書を読むと渡邉美樹の考えの全体像(一部ですが)が見えてきます。つくづく渡邉美樹が素晴らしいと思うのは、「信念」「計画」「実行力」の全てが圧倒的に優れているということです。ワタミのミッションは、「一つでも多くのありがとうを集める」こと。ビジョンは「2020年までに1兆円グループになる」こと。そしてそのための計画として「2010年に1000店舗」。ミッション・ビジョン・計画を考えて、逆算していってます。ミッションは絶対不変。計画は日付を入れたら、絶対に変更しない。「曖昧な思考からは曖昧な結果しか生まれない」という言葉があります。本書を読んで、渡邉美樹なら必ず計画を達成すると思いました。今後も渡邉美樹の生き方を参考に、自分の生き方を考えていきたいと思います。起業をお考えの方には絶対オススメの一冊です!!なお、余談ですが、、、渡邉美樹をモデルにした小説『青年社長』の著者である高杉良は、渡邉美樹に会って3時間で小説化を決めたということです。
商品レビュー
企業家予備軍の為の本ですが、サラリーマンにもためになるかも知れません。
社内でのエピソードを見ると、こんな会社があれば理想的に見えますが、
「WATAMIは(若いアルバイトの人たちには)コミュティ」といいきれ、
結果も出せるのは凄いと思いました。
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発売日: ランキング 4858 位
渋甘
商品レビュー
各章ごとに、ゆったりとした物言いで書かれており、
偉大な投資家としての威厳と自信が文章から滲み出ている。
全体を通じて言えることは、株式や会社の概念などについて
基本的な前提知識が必要だということ。
また同時に、この本の内容がバフェットの投資家に向けたものになっているので、
バフェットの会社組織や投資方針、考え方などの知識もあったほうが良いと思う。
つまり、内容的には難しくはないが前提とする知識がある一定以上は必要だと感じた。
しかしながら、この本を読み進めていって、わからない言葉
や単語が出てきたら、ウィキペディアで調べるなりして読めば、
一切問題はないかと。
第一章は企業統治についての見解。第二章、第三章は株式について。
第四章は合併・買収、LBOなどについての見解。
第五章会計と税金について。
やはり専門用語が続くと若干きついという印象は拭い去れない。
商品レビュー
バフェット氏が自らの会社の株主=投資家に向けて書いたレターを本にしたもの。
ゆえに、投資家としての知識(会計やファイナンス)のことをまったく知らないとわかりづらい部分もあると思いました。
ただ、基本姿勢=ファンダメンタルを調べ、会社をまるごと所有するつもりで割安時に投資をする
という考え方を通じての投資感・会社の見方は非常に勉強になりました。
小手先の投資技術を学ぶ本ではないので、株式投資の本というより、
投資する人、働く人、経営者のためのビジネス書のような印象。
経営に興味のある人には絶対お勧めの一冊です。
商品レビュー
世界で二番目のお金持ち。最近は、ビルゲイツの慈善事業に参画したり76歳でご再婚なされたりと、話題の多い方。という人物が株主に向けて書いた書簡をまとめたものです。読んで感じたのは、会長兼CEOという立場にありながら、内容が徹底して現場主義で、またしっかりとビジョンをもって綴られています。どうやったら、そんな大金持ちになれるのか書いてあるのでは?という期待にこたえる内容ではありません。あえてそれにこたえるとすれば、多少の成功なり財産をもっていたとしても、現実的にものを考え、一生懸命働きつづけるべきである、ということです。ちょっと出世して会社の社長になったとたん、現場を忘れ、会議で原則論をくりかえし、現場を混乱におとしいれる人ってどこにでもいますよね。それとはまったく別の実務家バフェット氏を理解できてよかったと思います。
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発売日: ランキング 35746 位
渋甘
商品レビュー
今まで読んだ平野さんの本のなかではダントツに良かったです。私も6年前に起業しましたので、納得できる&使える内容が網羅されていて、とてもためになりました。通常のビジネスの場面でも役立つでしょう。タイトルは地味ですが、かなり濃い内容の一冊です。
商品レビュー
この本は平野さんの商売に対する考え方や、効率的な仕事の方法、起業の前にしておくべきことなどをまとめられた本です。
ブランド化や営業の話だけでも元は取れると思いますが、ほかにも仕事全般の話、対人関係の話、行動力の話、効率の話など、どれも濃い内容が盛りだくさんです。
起業を目指される方、
どのビジネス本を読んだらいいか迷っている方、
仕事で成果をあげたい方にはお勧めです。
商品レビュー
起業の問題と言えば金銭的な不安や環境の変化などさまざまです。
この本では、著者の実践や経験してきた起業の中でのトラブルや
問題がわかりやすい角度で文章化されています。
トラブルの回避や防衛方法、起業のブームに流されずに自分を
見つめなおすポイントやブランディングの仕組みなど!
今ある自分が他人より優れた部分とは何か?
そのことを見つけ出す事ができる一冊。
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発売日: ランキング 2024 位
渋甘
商品レビュー
定価で買う価値はあります。アタッカーズビジネススクールのベスト版といったところ。起業にあたり読み物として買ったのですが、マーカー入れながら読んでしまいました。ジャンルも多岐にわたり、かならずためになる箇所がみつかると思います。ただ、10年間分の起業家育成口座からまんま抜粋したものです。やっつけ的なにおいがするので星4つ。
商品レビュー
本書の内容は事業をはじめるにあたって、考えておくべきこと、準備しておくべきこと、またそのためのテクニックがさまざまな方の視点から述べられています。これから起業しようと考えている方はもちろん、事業計画書を書かないといけない、というような方にも絶対オススメです。
商品レビュー
今会社の新規事業立ち上げに携わっていますが、その私にも役に立ちます。
事業の骨格を理解することができ、ここから先、どうしたら良いのかイメージできた。
今後数年後に起業しようと思っているけれどまた何度も何度も手にとって読みたい。
そういう意味で、座右の書だと思います。
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発売日: ランキング 5579 位
渋甘
商品レビュー
1年前に開業した者です。
開業したてではないのですが、題名にひかれ購入しました。
当時は設立に関する流れなどほとんど理解できませんでしたが、この本を読む事で届出書の意味が再確認できました。
現在、エクセルで帳簿を入力していますが、会計ソフトについても書かれていますし、毎日の経理もさる事ながら、
昨年苦労した決算まで具体例も入っているので、今年は会計ソフトにも挑戦したいと思います。
融資や資金計画など、一番知りたいポイントについても書かれているので、これからも役立ちそうな1冊になりました。
起業したての方はもちろんですが開業から数年たっている方にもお勧めできると思います。
商品レビュー
名古屋市で開業する税理士です。お盆休みの暇つぶしにお客さんの参考になればと思って読んでみました。
従来の簿記関係の本、経営アドバイスの本、そして今はやりの新会社法関係の本に比べて、とてもわかりやすい言葉で、特に中小零細企業にポイントをしぼった読みやすい内容であるといえます。
また税務署対策の書類の作成・保存の仕方等については、我々専門家でも、なるほどと、納得してしまう部分があります。
起業して何年か経った経営者の方にも参考になる部分は多いと思います。
会計ソフトを購入すると、分厚いマニュアルが付いてきますが、中小企業が初期設定をするにしても、何が重要で何が重要でないかがさっぱりわかりません。
この本ではコンパクトに設定のポイントが整理されていて、簿記や会計のわからない人、会計ソフトを初めて使う人にも非常に参考になると思います。
商品レビュー
まっさきに読みました。
会社法の改正により会社を設立したい私にとって、最高の内容でした。
設立の注意点や、設立後に各役所に届け出る書類にまで触れられています。
特に、税務署に提出する書類については、「他の本には見られない」届出の
理由や届出の内容にまで書かれており、初めて会社を立ち上げる者には大変
役立ちます。
設立後の日常業務も、この本を読めばスムーズに経理が進みそうです。
特に良かったのが、領収証を書き間違えた場合の処理です。
書き損じの場合、すぐに丸めて捨ててしまいそうですが、捨ててはいけない
理由なども写真入りで詳細な説明があり、とても為になります。
この本があれば設立から日常業務まで全てこなせる気になります。
いや、こなせます(笑)
お勧めの1冊です。
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発売日: ランキング 48792 位
渋甘
商品レビュー
なんとなく会社勤めをやめて農業をやってみたい、という人は結構な数に上ると思います。それだけ、サラリーマンという仕事に魅力を感じていない一方、農業が魅力的に見えるわけです。魅力的でも経済的に成功するかどうかは非常に重要な点で、経済的成功が見込めないからこそ、清貧的な発想が支配的になっているのではないでしょうか。脱サラ農業に関する本でも、そちらの方向が多いように思います。
外資系大企業の部長を勤めた人の話だけあって、力が感じられる一冊です。会社勤めと同じ様な発想を抱く事によって「成功した」というもので、成功物語を順序だてて説明しています。したがって、脱サラ農業をやってみたい人には、一読の価値があります。
経済的成功が出来るかどうかは、良いものを作るのではなく、経営とマーケティングをきちんと行う事だとしています。その一助として、パソコンを用いた情報管理を積極的に行っているところが、農業においては新鮮に感じます。
脱サラ農業のはじめの一歩が分からない人、是非、一読ください。
商品レビュー
新規就農を扱った本は多数ありますが、こんなまともな本は見たことがありません。もし、真剣に新規就農を検討しているならば、老若男女を問わずに本書の熟読をお勧めします。農学部の学生にもお勧めです。日本農業に貢献する研究について考えさせてくれるはずです。
著者は元、日本モトローラ半導体事業部で営業統括部長を務めた方。外資系企業の人事制度も多様ですが、モトローラ社は成果主義。部長が、数年後にヒラというケースもあったようです。その環境にあって、営業統括部長を務めたということはビジネスの世界では極めて優秀ということです。しかし、そうした環境では競争が激しく、強烈なストレスにさらされます。詳細は「1 ストレスで胃に穴があく前に転職を考える(P. 3)」にあります。
農業は第1次産業で、第2・3次産業に比べて遅れているといわれることがままあります。バイテク部門や一部の先進的農家ならいざしらず、多くの農家の経営概念は確かに後れを取っています。そのことを痛烈に指摘したのが「1 ニッポン農業の3大時代遅れ「肥料」「計測」「情報」を克服しろ(P. 66)」や「2 農協の指導には、ムリ、ムラ、ムダが多い(P. 70)」です。肥料を圃場にある量入れたら、何割が栄養として植物に吸収され、何割が圃場に使用されずに残留し、何割が大気・地下水に汚染源として排出されるか、という問いは当然のことながら、これを説明できる農協職員はほとんどいないと思われます。農業生産は複合要因が多いため、特に植物体や土壌を介する物質移動の厳密な測定は専門家でも難しい面があります。しかし、大体の値すら示されていないというのは問題でしょう。作物の気温や栄養素に対する反応も十分に蓄積されているといえるのは、イネぐらいでしょうか。大部分の作物については基礎的な数値すらないのが現状です。と、思わず、著者の怒りに同調してしまうこと請け合いです。
商品レビュー
「都会のビジネスマンの発想をそのまま農業に持ち込んでみました」という実践の書。
これまでの農業が、「いかに商業主義的に合理的でなかったか」が書かれており、
そういう意味では参考になります。
しかし著者が吹聴する「国際ビジネスでの常識」や「コンピューターでの計算」は、
前者は「一般的な商習慣」の事だし、後者は「エクセルを使った簡単な表計算」のようだし、
それほど特別な事のようには思えません。
また、あちこちにちりばめられた中途半端に古いビジネス用語や略語が、
むしろ本文のわかりにくさを増進させており、
そのあたりが鼻に付く人は、テンポ良く読めないかもしれません。
利益と効率最優先の外資系ビジネスマン的メンタリティを何ら変える事なく農業を行っているせいか、
「週休4日」とか「純資本回収率が8%」とか言われても、
それが農業である必然性が感じられません。
読み終わった後に「ああ、農業やりたいなあ」とあまり思わなかったのは、
私だけでしょうか。
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